2025/01/20 12:36
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昨夜ビルダーの横で新作プロトの音を聴き比べながら、
大変興味深い体験をしたので一言…😊
1台のプロトが、
ポットの数値を変えるだけで
全く別物になってしまう
という
ウソのような体験を聞いてください。
その前に、
「ポット」
について少しお話しますね😃
「ポット」とはギターやエフェクターの、サウンドコントロールに使われる電子部品。
ノブの下にある、電気的に出力を調整してくれるパーツです。
ポットは日本語では可変抵抗器といい、
その名の通り、
回すと抵抗値が変わる抵抗器です。
ポットには代表的なカーブとしてAカーブとBカーブがあります。
抵抗値の可変の仕方をカーブと言い、
そのカーブによって、
聴感上や操作感等の違いが出てきます。
・Aカーブ
最初は変化が小さいが、
後になるにつれて急に抵抗値が上がる。
聴感上では、音の変化が直線的に聞こえる。
・Bカーブ
抵抗値の変化が均一となるため、
実際の聴感上では音の変化が急に感じられる。
今回は、
Aカーブで異なる抵抗値を持った2個の
「トーンポット」
を差し替えて比較しました。
仮にそれぞれを①②とすると、
①のポットでは、
クリーンの音は温かく耳に心地良く
密度や奥行きが感じられる。
歪んだ音はやや不安定で、硬さや鋭さがあまり感じられない。
②のポットでは、
クリーンの音ではさほど密度は感じないものの、
ブライトで音像がくっきり聴こえる。
歪んだ音には、硬さと芯があり、
歪みが安定している。
そして、トーンを全開にすると、
①のポットでは
ピーギャーというような耳をつんざくような音!
②のポットは、
ピーでもまだ聞くに耐える音
これは
全く別物のペダルです!😳
②のポットだと中域が少しカットされ、
①のポットだと中域がそのまま出るらしい。
音を変えるにはオペアンプを変えるのかな?
抵抗をカーボンにするのかな?
と思っていましたが、
ポットの抵抗値を変えても音は変化するという、
目からウロコの体験でした😄
トーンポットも一つの抵抗体ですから、
ギターのサウンドに影響があって当然ですよね。
その時、こうも思いました。
もしかしてブランドを変更すれば、
同じ抵抗値やカーブでも
やはりサウンドに変化は出てくるの?
また、その音は実際に使える音なの?
いったいどういう基準でパーツを選ぶの?🤔
エフェクターに使われる
パーツの種類、数値、パーツブランド、
その組み合わせは無限にあると思います。
素朴な疑問ですが、
今まで、ビルダーがどうやって数値を決めるのか不思議でした。
その答えは、
「この数値でこの組み合わせだとアンサンブルの中ではどう聴こえるかが、設計の段階で想定出来るから」
だそうです。
経験に基づいた判断があったのか!😀
なるほど…腑に落ちました💕