2024/12/04 18:34



「ヴィンテージパーツを使うと音が良くなる」

巷で時々聞く話です。

ヴィンテージパーツというと、高級で希少な部品とイメージされがちですが、実際はどうなんでしょう🤔


「ヴィンテージ」とは、もともとワインの製造年を表す言葉です。

古くて価値の高い年代もののワインを指してヴィンテージワインと言いますが、それがファッションアイテムや食器、楽器などでも使われるようになりました。


ヴィンテージワインとは、作柄が非常に良い年に収穫された葡萄で作られたものに限ります。

また装飾品や楽器であれば、現代では再現が難しい技法とか材質を使ったものに限定されるのが普通です。


ヴィンテージと呼べるのは、長い年月にわたる使い手の癖とか置かれた環境が反映されて、新品には出せない味わいが出てくるモノ に限られると思います。


決して、古ければ良いというものではありません😊


それでは、電子部品に関してはどうでしょうか。

ビルダーは言います。

「ヴィンテージパーツは、信頼出来ない」


古い部品は劣化します。

数値が大幅に変わります。

容量が抜けていないものを探すのは、ほぼ不可能です。

故に、正常に働かない!


抵抗然り

コンデンサ然り

オペアンプ然り


つまり、ヴィンテージパーツを使用して作られたエフェクターは、設計通りの性能を出せないということです。

これは、音が良くなる以前の問題でしょう。


ビルダーは一言。

エンジニアとして、そんな不完全なものは世に出せない、と。

ヴィンテージパーツで良いものと知ると、そのメーカーの現行品を探すそうです。


枯れた音に惑わされるな。

「ヴィンテージ」という言葉の魔力に惑わされるな💕