2024/07/31 18:53
お疲れ様です!
「安かろう悪かろう」が苦手なビルダーの那須です!
さて、18発目は前回に引き続きWild Blueberry Marigoldです!
今回はローゲインペダルのドライブサウンドです。
なので本機を弾いた時に歪み量が物足りなく感じる方もいらっしゃるかと思います。
なのに動画で聴いたりライブで聴いた体感を含めても、あまり歪み量は気にならなかったりする事の方が多いです。
なぜでしょう?🤔
これは聴いてる側の人間にとって、音や演奏を含めた楽曲自体を純粋に聴いているからでして…つまりは音楽的な感覚を頼りに楽曲を最優先で体感していると言えます。
当たり前の事ですが、弾くのと聴くのとでは全然違うという事ですね🎶
曲優先の話が出たとこで、今回の動画で弾いた曲は【The Days of Wine and Roses】です。
酒バラです🍷
ちょくちょく登場するスムースジャズ風のオケにしていますので、テーマが出てくるまで曲名が分からないという方もいたりいなかったりするかと…😅
ペダルの設定は、ゲインが全開でボリュームは10時辺り、トーンは12時にしてます。
ギターのボリュームとトーンは全開でPUはフロントを使ってます。
基本的にはツマミを全部12時にしてオンにしっぱなしの、プリ感覚な使用で十分に威力を発揮するモデルです👍
是非ともお試しくださいませ😄
ではここで…少し独り言を…
エフェクターの世界では最初に書いた「安かろう悪かろう」だったり、もしくは「高かろう良かろう」が必ずしも当てはまらない事があったりします。
なぜでしょう?🤔
思うに…どのエフェクターにもコンセプトがあると思うのですが、それに因んだ設計とテストの段階で各メーカーの方法が違うというところが1番の理由ではないでしょうか。
はっきり言ってしまうと、設計は簡単です。
1番大変なのはそこからプロトを使ってのテスト段階に入った時で、トライアンドエラーを繰り返す地獄の日々が待ち受けていると思うと…毎回尻込みをしてしまいます💦
製作者が1人で弾いてる時点では全くテストになっていません。
理由はアンサンブル内でテストしていないからです。
そこで現場のプロギタリストにテストを頼むという選択肢もあるかと思うのですが、これが問題になる場合があります。
そもそもプロギタリストは演奏と音を商品として提供し、その対価としてギャラを貰っている人達です。
余程の事がない限りは、どんな機材でもなんとかしてしまうという人達なのです。
ちゃんと演奏で飯を食っているプロギタリストというのはそれぐらい優秀な方達なのです。
もうお分かりかと思いますが、そういった環境でのブラッシュアップは製作者にとって、殆ど場合がゴールの見えないテストになりがちです。
逆に完成品を使ってもらって感想をいただく宣伝方法としての協力関係がベストな形となってきます。
ならばどうするか?
答えは1つ🫵
製作者がテストを繰り返すしかありません。
テストのレベルを上げたければ、事態が予想出来る自分のバンドのアンサンブルでテストするのではなく、事態が予想出来ないセッションでのアンサンブルでテストするしかありません。
その厳しいテストを経て出来上がったモデルは、「安かろう良かろう」、そして「高かろう良かろう」となることでしょう。
これが真実であり事実です。
個人のエフェクタービルダーが増えてきてから、ギター用のエフェクターを作っている製作者本人がろくにギターを弾けないという場面を多く見かけます。
あまりに弾けないから当然のようにセッションに行った事もないし、怖くて行く気も起きないのでしょう。
自分に甘すぎて肝心の商品自体も甘い仕上がりになっていたりしませんか?
自分に思い当たる節があるエフェクタービルダーの方は沢山いるかと思います。
いい加減に目を覚ましましょう。
どうかお客様に対して誠実であってください。
今回は真面目な感じで締めたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます🙇